NPO法人 あかり

5月25日(土),高崎市市民後見人養成・支援におけるフォローアップ研修を行いました。

講師は,石北敏一医師であり,グループワークにより,高齢者施設顧問医師の立場での考え方や意見をうかがいました。

石北医師の講演内容の一部は,次の通りです。

「高齢者が、手術をするか、しないかなどについては、悩んだ方が出した判断でいいのではないか。

即決されるような場合もあるし、悩んだ末というものもあるでしょう。

その中では、悩んだ末に判断された決断がもっともよいと思います。

私は、基本的に同じ屋根の下にいる人たちが、結論を出して下さいということにしています。施設にいる人の場合でも、よくお見舞いに来てくれる人たちの方が、自らの判断を示されます。他方、見舞いに来ない人たちは、医者にお任せしますというような傾向があります。

医者としては、主たるキーパーソンをどのように見つけるかで、その人の終末をよいものへと導くことができます。

本人の生活信条などを長い間に聞いておいて、医者の判断としてどの人がそうであるか、

重大な結論はだれに任せられるかなどを、本人とのつきあいの中で見極めていきます。

医療同意書は、本人の判断能力が欠ける場合、後見人が大きくかかわる部分でしょう。

高齢者にとって後見人を持てるというのは、意外に幸せな人なのかもしれません。」

 

石北医師からの講演の後,高崎市市民後見人候補者が推薦されるであろう,市長後見申立準備の件を,市担当者から説明を受けました。そして,市民後見人の選任過程における受任調整と支援業務の詳細につき,説明を行いました。

 

本年7月から,いよいよ高崎市市民後見人が誕生する予定です。

 

弁護士 小此木 清

弁護士法人龍馬HP http://www.houjinryouma.jp/

NPO法人あかりHP http://www.npo-akari.jp/

 

 1,見交換会で発言された方達の熱い思いが、自分も参加者でありながら伝わってきました。今後、市民後見人として活動していくのであれば、情報を得る手段としてインターネットは必要なツールになってきます。メールでみなさんと意見交換が出来たら充実した内容になることでしょう。是非、これからでも参加していただけたらと思います。

  財産開示については、当然のことと受け止めています。有資格者であっても、横領により逮捕という事件が報道されています。決してあってはならないことですが、「魔が差す」事がないように、開示により身を引き締める事は必要なのかもしれません。

  当然のことですが、事業を行うためには費用が必要となります。今後のことは予算等のことも含めて『曖昧』と説明され不安がよぎりました。

最終的に選出された市民後見人の3年後、5年後の法的なバックアップ体制はどうなるのでしょうか? 高崎市としての市民後見人に対するフォローについて、説明があれば良かったと思いました。

  最後の意見で、地域包括支援センターが現状で機能していないという衝撃的な内容、しかも福祉部長が追認し、現在改革中とのことに驚きました。前回の研修で、地域包括支援センターは高齢者の窓口として、介護・福祉・医療など総合的に支えていると説明がありました。その窓口が今後、どのように改革されていくのかアンテナを張っていたいと思います。

 

 

 

2,

初めてメールをさせていただきます。パソコンに不慣れな者で、今までメールを投稿しなったこと、多数の応募者の方のなかから、受講生として選抜していただいた者として大変情けなく思いました。今日、NPO法人あかり様のHPより、他の受講生の方の熱意や講師の方の濃やかな質問に対する返答を読み、今まで受講の度に、講師の方がHPを見てください、どのようなことでも意見や感想を伝えてくださいと言ってくださっていたことに対して、パソコンが苦手だからと、背けてしまっていた自分を恥じました。今後は定期的にパソコンを開き、確認をしていきますので、今後ともよろしくお願いします。  先日の意見交換会では、講師の方、受講生の方々の地域に懸ける熱い想いや、高崎市の高齢者、障がい者の方々に対する地域での実情を受けて、私たちは何ができるのか真剣に向き合い、お互いの見解や展望を語り合う機会となり、とても有意義な時間でした。発言することもなく、ただひたすら耳を傾けていた私ですが、今まで頑張って一緒に受講してきた方々ともっと語り合ってみたい、市民後見人についての知識や理解を一緒に深めていきたい、という想いが強くなりました。  高崎市の地域の実情をよく知り、問題を抱えている高齢者や障がい者の方々に対して尽力し、経験豊富な受講生の方々に囲まれて基礎講座を受講するなかで、人生経験の浅い私が、安心して信頼のできる市民後見人になれるのだろうか、市民後見人を今の私が目指していていいものだろうか、まだ早いのだろうか?と不安や迷いはありました。 しかし、先日の意見交換会で、その不安や迷いは無くなり、今の私だからこそ、講師の方に限らず、他の受講生の方々からも多くのことを学び、吸収できるチャンスなのではないだろうか、と希望が膨らみました。今まで共に基礎講座を受講してきた50名の受講生が、必ずしも全員が、実践講座に進むことができないのはとても残念なことです。できれば私は、皆で実践講座に進み、一人一人の受講生の方々と地域の問題に共に目を向け、市民後見人になれた暁には、私たちには高齢者や障がい者の方々とどのように向き合い、その方々のために市民後見人として何ができるのかを、共に考えていきたい、と思っています。(実施上、それは大変難しいことは承知の上ですが…)

 

 

 

3,市民後見人養成講座を受講させて戴き大変勉強になりました。
今後は地域の人達に話をして今まで得た知識を生かして少しでも貢献していきたいと思います。活動していく場合に、小此木弁護士がよくお話しされていた多くの知恵袋をバックにできたなら非常に心強い活動をしていけると思いますので任意後見人活動や地域の活動にも皆様がお互いに生かしていけると思います。そのためにもメーリングリスト者を多くした方が生きてくると思います。来年から実務に入る予定で、その場合のチームを7名をと考えているようですが実務希望者が多い場合には1チーム10名前後で考えたらより多くの人が勉強になる機会がふえるかと思います。

 

 

4,15日の意見交換会を、一聴衆者となってしまった理由を考えてみました。

みなさん、しっかりした信念をもたれていて 後見人として誰かのために役に立ちたいという思いがひしひしと伝わってきて、とても口が挿める状況になかった。と、自分に言い訳をしました。

聞いていていくつか疑問に思えるものもありました。

3番目の「知識や経験、ノウハウ」を生かす場合、コンサル的な生かし方ならよいでしょうが、仕事までするとなると入札制度を採っている市としては、待ったをかけるのではないかと思いました。

介護制度についても、支える若い世代の支援が手薄なままに 高齢者ばかりに手厚いのも、片手落ちなのではないか?とも。

いま早急に支えを必要としている人たちのために、熱意をもっている受講者を活用してほしいと願う。

 

 

 

5,地域における福祉活動の現状や、福祉行政や介護保険制度に対する苦情等が多かったように感じました。

地域の現状の意見では、区長や民生委員に対して受講生が行っている介護予防サポーターやオレンジボランティアとが良好な関係が築けていないという指摘があり、行政側からの指導を期待するものだったと思います。

 福祉行政や介護保険制度に対するご意見がありました。介護支援員として介護サービス利用者の事を真剣に考えていらっしゃることが、その語り口から推察されました。現在の制度が利用者本位になっていない事に対する不満や、改善を望む声だったように聞かせていただきました。

 

 

  

6,認知症・障害者の内容は新鮮でした。テレビ等で多少の知識はあったつもりでしたが初めて聴く言葉もあり今後認知症の知識を深めるきっかけになったと思っています。

税務申告・家族法・財産法・市町村責任・生活保護・地域福祉等の後半については、家族としての体験や知人・顧客を通じての知識(確定申告・相続・母親の介護保険申請・知人の自己破産や倒産・生活保護生活・障害者(車椅子)とのお付き合い・怪我で入院した知人の介護保険申請・デイケアサービスに通うまでのサポート等)がきちんと整理されました。今後はより丁寧・迅速に困っている人にきちんと説明し、しかるべき窓口につなげて行くことができると思います。

 後見人制度については制度としての知識と、今後目指すシステム(目標)が混同して説明されていることで、理解することが難しくなってしまったと思います。具体的な知識は今後深めることと割り切り、現時点での私の理解では次のようになります。

私個人の契約業務を行うのと同じレベルで、被後見人をもう一人の私と置き換えることで対応できればよいと思います。身体的条件・生活環境・財産等が全く異なるもう一人の自分がいる。そのもう一人の自分が楽しく生活できるように行動することだと思います。サポートしてあげるのではなく、自分に置き換えることのできる能力が必要と思います。

講義の中で盛んに強調されていたことに“気づき”ことがありました。サラリーマン時代に“KY運動”・“ヒヤリハット”がありこれと広い意味での同義として受け取りました(危険予知:KikenYochi)。“見えている状況”からその背景を含めた“見えていない状況”をあらゆる角度から想定することはマニュアル化できないアナログの世界が多数あります。失敗を共有する場が必要です。失敗のデータ集は今後活動が展開されるネットワークの目的に取り入れていただきたい分野です。

参加者の中に介護業界の方が多いと自己紹介のときに感じました。介護業界のノウハウ・知識が後見人のそれと重なることが多いので、作業効率の面からは好ましいといえるかもしれません。しかし私は少し違和感を覚えます。原発推進部門と原発監視部門がひとつの部門にあることはいけなかったことです。介護業界の知識を持った第3者の監視役的な目線が必要の印象があります。そうした目線では、即戦力となる後見人は介護業界経験者で業界から離れている方となります。民生委員等、現場でがんばっている人たちを横から支えられる人たちがチームを作れたらよいと思います。

社会福祉協議会の説明がありました。今までの私は介護業界を食い物にしている悪い印象しかありませんでした。食わず嫌いで仕事を知ろうとしていませんでした。ちょっと反省です。一度事務所を訪ねてどんな仕事をしているのか知る必要を感じました。

 

 

 

7,今までの講義を振り返って、市民後見人の責任の重さや執行の難しさを知りました。

 大切なのは、自己決定権の尊重と本人保護の調整、虐待等の小さな変化に気づき専門職へつなげていくこと、後見人にできることとできないことの見極め、等々。頭で理解していても、実際に直面した時に、しっかりと対処していけるのだろうかと不安にもなりますが、NPO法人あかりや弁護士法人龍馬をはじめ、しっかりとしたネットワークを頼りにできることが、とても心強いです。

 今後、ますます高齢者の人数も増え、市民後見人も不足していくと思います。もし、時間的余裕等の理由により、この講座での最終段階で、市民後見人候補者に登録されなくても、メーリングリスト等で、選任された後見人さん達と情報交換や意見交換をし続け、何らかの形で、少しでも高齢者等や後見人のお役にたてればと思います。

 

 

 

8,今までの講義で沢山の事を学ばせて頂きました。東大の講義では ここまで一つ一つ詳しいことを学ぶ事はありませんでしたので大変勉強になりました。今日の意見交換会でもホームページの中の感想を読んでも皆さん素晴らしい方々ばかりで毎回驚いております。私の未熟さを痛感するばかりです。今回これで2回目の選別になりますが 最終的に10人の中に選ばれなくとも 実習は 是非とも受けさせて頂けたならと思っております。東大での実務で自分の住んでいる地域での聞き取り調査をしましたがまったく市民後見人の事を理解していない方々かほとんどで アンケートにすら 解答を頂ける事もなく終わってしまいました。実際の施設での現状を肌に感じる事が出来れば と思っております。

1,8日の財産の開示についてのお話ですが、開示及び誓約書の類は必要だと思います。

我が家は個人の販売店ですが、高崎市の公立の保育園に納品するために、財務諸表、納税証明書、誓約書等の提示をして入札参加資格審査を2年に1度うけています。

開示することで、身分の証明にもなると思います。

 

 

 

2,財産開示について。

私は、仕事で何件か後見人選任申立の申立書を作成したことがありますので、財産開示が必要であることは理解しております。実際に開示するタイミングは市民後見人として登録する時とのことですので、全く問題ありません。もちろん個人情報ですので、小此木先生には個人情報保護として厳重に管理し、法律事務所職員等の方々との情報共有も必要最小限に留めていただけることと思います。

 

 

 

 3,従来の後見人制度では、弁護士や司法書士にその職務が委託されていましたが、市民後見人の任務は資産管理より、保護責任者の居ない老人の老後を見守ることと、考えます。市として後見人申請をした例として、家族や東京の施設からも見放された行き倒れの老人を上げられました。この例では老人の介護意志があれば後見人の任はまっとうできると思います。しかし、家庭裁判所の承認を得るためには、資産公開が原則なので、当然求めるべきことと、思います。これは、市民が後見人となる社会的ニーズと裁判所の認識の差と考えます。私は、弁護士や司法書士の専門職の後見人と市民後見人はおのずと役割が違い、今後は裁判所にこの点を考えてもらいたいと考えます。ただ、自己の生活が不安定では他人の為に頑張ることはできないとも言えます。また、業務の中で、資産管理も大切な仕事です。現状では、しっかり資産開示をできない人にはご遠慮してもらうべきです。

 

 

 

4,1財産開示について

市民後見人は、一般市民の一人にその職務である財産管理や身上監護をゆだねるわけで、決められたハードルがあって当然だと思います。人間の心は弱い面も持っていると思いますので、その人のおかれた環境や経済的状況は大切な要素のひとつであると考えます。世間では専門職後見人の不祥事を新聞等の報道で目にすることがあり、同じようなことが、市民後見人に起こらないとは限りません。したがって、人物によりますが、ある程度の収入が継続かつ安定的に自身の生活基盤がきちんとしていることが望ましいと思います。そこで、心の余裕がボランティアや社会貢献などの芽がうまれ、その人のため親身になれると考えますので、提案の財産開示は大切なことのひとつと思います。

 

 

 

5,時間的自由について

 私は嘱託で、比較的自由が利くほうだと思いますが、若い人は週休2日であっても、21日ぐらいは勤務があり、職場や上司や同僚の理解と協力が必要になってくると思います。若い人の力は是非とも欲しいところで、動きの良い市民後見人となれるのではないかと感じております。ただ、誰でも、周囲の協力があっても、何らかの理由で、抜けられないこともあるのではないかと考えます。その支援のためのネットワークづくりも大切と感じております。

 

 

 

6,市民後見人の任務と選任の責任を考えれば出来る限り候補者の現状を把握しておきたいという事は当然必要な事でもあると思います。

また、最初に公開したからではなく市民後見人の経済情勢も変化してゆきますので,期間を決めて定期的に報告をさせる必要性もあると思いました。当然、個人情報でもあるのでその扱いや公開の範囲等規定を作るべきだとは思います。

 

 

受講者の感想 その6

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質問 意見交換会の中で、「市長申立てのための市民後見人」と言っていたのが、気になりました。市長申し立てに限定されるのでしょうか?

回答 限定されません。市長申立によって,市民後見人の活動実績を作り,市民後見人の需要を生み出します。

 

 

1,日常生活自立支援事業を利用できる人についてですが、認知症高齢者でなくても、一人暮らしの高齢者や不便な場所に住んでいる高齢者など利用したい人はいると思いますが、こういう人たちは支援してはもらえないのですね。

「相談からサービス開始まで」を見ると、認知症でありながらここまでしっかりしている人が支援が必要なのかと感じます。

支援を受けられる人の定義が今ひとつわかりづらい気がします。

 

 

2,年金や健康保険制度、そして生活保護制度の感想を書こうと思うとマスコミなどでの報道から将来に対する問題点や、現状の支給の問題やマイナス志向の話ばかり思い浮かんでしまいます。が、実際に、必要とされている人に行き渡り、将来、現在が大変な人たちを救う為にこれらの制度があるという基礎に考えれば非常に優れた制度だと思います。

 問題は、本当に必要かどうかを判断する基準が大事なのだと改めて思いました。若年層での生活保護費支給などは、特にそう思います。今回、市の福祉関係の担当者の方々のお話を聴きどうゆう事はここの部署と明確に判るようになったので有難かったです。

 

 

3,地域包括支援センターが現状で機能していないという衝撃的な内容、現在改革中とのことに驚きました。前回の研修で、地域包括支援センターは高齢者の窓口として、介護・福祉・医療など総合的に支えていると説明がありました。その窓口が今後、どのように改革されていくのかアンテナを張っていたいと思います。

受講者の感想 その5

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1,前期の講座も終盤を迎えますが、未だに自分に出来ることは何か?と迷いがあり、煮え切らない気持ちでおります。しかし、受講させて頂いた知識は、今後の糧になることでしょう。

 

 

 

2,民法の基本原理の解説で、公法は、「支配服従」が指導原理で、私法は、「自由平等」が指導原理との説明を頂きました。日本の法律の中にも国家と国民、そして「支配服従」という関係があるという事はある意味新鮮な響きでした!

  自由平等の名の下に権利ばかり主張して,義務と責任を忘れてしまいがちな今の日本の社会も,キチンとこの指導原理があるという事に安心感をも覚えました。これ以上の意見は思想的になるので申しませんが,国家と国民の関係はそうだよなと納得しました。

 家族法や財産法等で、具体的事例に基づく設問は回答を読まなければ答えられないものばかりですが、この設問と少しでも条件や設定が違えば答えも変るのだと思うとやはりチームで動き、その都度、事案ごとに細かい報告連絡相談が必要なのだとこの勉強を通じても改めて感じました。

 

 

 

3,『障害者の理解について』

 精神障がいを考えるとき、その人の障がいの内容、程度に応じて医学モデルと社会モデルの2つのモデルを使いこなして把握、捉えることが重要であるという指摘は興味深かった。症状や程度が多岐にわたる精神障がいでは、まずその人の状態を正しく捉え、状況を判断し、どのような支援が必要なのかを考えていくことが大変重要な出発点であると思う。「障がいを個性と考え、克服するのではなく障がいを抱えながら生活者として社会の中で生活していくことを目指す」という支援のありかたも大変勉強になった。

 精神障がい者本人の基本的な生活態度を理解・尊重し、なるべく本人の残された力を発揮できる環境作りに協力することが市民後見人には求められると思う。

 知的障がい者の理解には、「能力がどの程度失われたか」(認知症・精神障がい)ではなく「能力がどこまで獲得されたか」という視点を持つことが大切だと思う。知的障がい者には、獲得されてこなかった能力が多数あるという特徴をしっかり把握したうえで辛抱強く関係性を築いていく努力が市民後見人には必要と考える。

 知的障がい者が社会の中で自立して生きていくためには、様々な生活上の支援はもちろんのこと生涯にわたりその人の人生全般のあり方において見守る人の援助が不可欠である。親(家族)に身上監護のほとんどが委ねられている現状では、「親(家族)なき後」の問題は、深刻であると思う。それ故に知的障がい者にとっての成年後見制度の必要性と重要性を感じる。

 今まで認知症、精神障がい、知的障がい等を学んできて感じたことがある。市民後見人にとってそれぞれの障がいに対する正しい知識と理解はもちろん基本であるがそれと同様に非常に重要なのが市民後見人のコミュニケーション能力ではないだろうか。言葉だけでなく状況に応じて辛抱強く柔軟に相手の発する様々な信号をキャッチして関係性を築き、信頼関係を得る。自己決定を重んじ被後見人に本当に必要な支援を探っていくためにも市民後見人には高度なコミュニケーション能力が必要とされると思う。

 

☆福島先生のテキストに紹介されていた「寡黙なる巨人」を読み終えました。

大変感動しました。生きる意味について考えさせられました。

世界的な免疫学者である著者の脳梗塞発症後1年間の闘病の記録です。

医学者と患者、両方の視点から書かれたこの本は、障がいを持った方の気持ち,苦悩を理解する大きな助けとなると思います。

 

 

 

4,7回目の講座、障害者の理解、虐待を受講させていただき、一般的には知られていない問題が見えないところでたくさん発生していることを改めて知りました。

子供のころ、家の仕事の関係で、身体障害の方がいつも数人働いている状況の中にいました。その中のある方が、近視の人だって障害者としては扱われていないけれど同じだと思う、と話していたのが印象的で今でも思い出されます。また、ある方が、障害も個性の一つだと言っていました。こう考えると、皆、さほど変わりないのかもしれません。

数年間お世話になっていた職場には、たくさんの子供たちの中に身体障害や知的障害のお子さんや学習障害児などが数人いたのですが、ほかの子供たちは、それが当たり前のこととして接していました。

 小さい時からこんな環境が身近にあれば、障害者や高齢者に対する理解が深まりやすいのだろうと思いました。

 事故や病気により誰でも障害を持つ可能性があり、年は誰でもとっていくのですから、人間としての尊厳を大切に、自分に置き換えてみる気持ちで考えていきたいと思います。

 毎週続いた講座が今月は1度だけで、なんだか少し変な感じでしたが、また、今週からしっかり勉強させていただきたいと思います。

 

 

 

5,基礎講座は残り4回となりましたが、これまで受講させていただき毎回、自分なりに新たな気づきや学びがありました。日々の生活におきましても物事を違う視点から捉えているように感じております。 

今後皆さまと活動もしていけるようこれからもしっかり学んでいきたいと思います。

 

 

 

 

受講者の感想 その4

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1,毎週土曜日に市民後見人養成講座に通い、良い意味で刺激を受けていました。

今月は17日のみの開催で、少し淋しく感じています。市民後見人について改めて考える時間を頂いたようで、自分なりにいろいろと考えるようになりました。

『被後見人』に対して、相手の立場になって考えた上でと思いながら、自分の価値観で判断してしまうのではないかという怖さがあります。自分がどれだけ周囲にアンテナをはり、気付くことができるか、そこが一番の課題になりそうです。

6回の講座で、「事案に対し、後見人の独断で処理するのではなく、多方面から検討することが大切」とありました。事案の大きさに関わらず、決断をする時は立ち止まる余裕も必要なのかもしれません。

「人財」活用のためのネットワークには、是非参加したいと思います。今後、仲間として活動をしていくためにも、横の繋がりが出来たらと考えます。現在の人数では、やはり難しいかもしれませんが、実践講座ではグループ単位で活動する機会もあってもいいのではないでしょうか?まずは、自分なりに出来る事から頑張りたいと思います。

 

 

 

 2,11月度は講座回数が少ないので、今まで学んだ事を学習してみました。テキスト内容が理解できる事、何度も繰り返し読み理解できたような内容もあります。それぞれの場面に遭遇した場合、自分は適切な対応(判断)ができるかどうか心配であります。民生委員活動に於いて、いろいろな状況に遭遇し、いままで学んだ事や自分自身が以前から思っていた事を段階的に表現し、行動を図ってきましたが、最も大切な事は突然の質問に対し、全て回答する必要はないと言う事を痛切に切感じました。その事に関しては、わかりませんので確認し、後日報告致しますと言う言葉が最も大事であると思います。再度による質問者及び質問者近辺の調査を行い、そして、関係機関と相談し行動を図る事が当事業に最も大切であると思いました。

 今後の自分自身の言動としては、人の気をひくような事は言わず、誠実さ、謙虚さ、正直であることに心がけ誰からも後ろ指をさされない人間(当たり前の事が普通にできる人)になりたいと思います。

 

 

 

  3,講義の内容が具体的になるにつれ、「12人の成年後見人」を拝読するにつれ、成年後見人の職務の困難さがひしひしと伝わってきます。そのような中、1年間は弁護士が共に行う等弁護士法人龍馬の積極的な支援をいただくとのことやネットワークを形成するとのことをお聞きして、心強く思っている人も多いと思います。

  第4回の清水先生の講義の中で、[後見は被後見人の死亡によって終了する]としながらも、葬式や納骨まで執り行っていますが、身寄りのない被後見人が亡くなった場合、後見人の職務の範囲はどこまでなのか疑問を感じました。死亡届については、戸籍法87条第2項により、後見人等も届出ができるようですが、葬儀、医療費等の支払い、財産の保全等は、後見人の職務として、私は、積極に解することが日本人の美学であると考えます。

 

 

 

4,

前半・後半とも、先生方の体験談は、とても衝撃的でした。障がい者への理解、認識、差別、拘束、虐待。自分自身が障がい者と直面した時に、どう感じるのか?どう対応するか?すんなりと受け入れることができるのか?障がいのない人と同じように接することができるのか?そう考えること自体が差別になってしまわないのか?・・・・とてもとても考えさせられました。

 前半の講義では、投薬治療で症状が改善されていくこと、「障がい者」とひとくくりにせず、個々の人を見ていくこと、ゆっくりではあるけれど確実に成長していること等々を知ることができ、後半の講義では、虐待が日常的に行われいるであろうことを再認識し、「虐待」が障がい者に、どれだけ大きな心の傷を負わせているのかを想像すると、とてもつらい。

大切なのは、お互いの理解と信頼、しかもあせらずにじっくりとこれらを築き上げていくことなのかなと思いました。

 

 

5,1.今回はまず、障害者の割合が、「人口の6%20人に1人」という数字に驚きました!が、精神障害も含めるということであれば、隣の55歳のご長男はもう何十年も引きこもり、道向こうの47歳のお嬢さんも20年引きこもり、  以前勤務していた会社でも・・・、A課長59歳でうつ病の診断。B所長39歳は奥様の実家が家庭不和で奥様が九州の実家にちょくちょく帰省しているうちに奥様がうつ病に、B所長も心臓を患い、中々治らない自分の体と妻の事で自分もうつ病に・・・。以前うちの会社で仕事をしていたC君は、父親の借金を背負い込み、お母さんはうつ病で夜中に幻覚を見て騒ぎ出す・・・。本人も、見たこともない法螺を言い出すようになり病院に・・・。

 そう振り返ると納得できる数値というより実際の割合は、潜在的に気づかれていないケースも含めればもっとはるか高い数値になるのではと思いました・・・。子供達の学校などでも知的障害と違い発達障害の子供などは,周囲は変調に気づいていても親が認めたがらないという理由から,普通の児童と同じ環境で過ごしかえってその児童にも可哀想な結果になっている事例を  時々聞きます・・・。どんな環境で、どんな生活をするのか・・・。本人はもちろんですが、周囲の考え方や対応により結果は全然違った事になると思い,  後見人の仕事においても何が本人の意思なのかは本当に難しい事なのだと改めて感じました。  

2.障害者の方々への虐待事例を聞かせて頂き、資産搾取などの経済的虐待だけでなく肉体的な虐待などもかなりあり,暴力だけでなく心理的や性的などと

弱者が様々な危険に曝されている事実を教えて頂き周囲の人が、色々に気を配って配慮していないといけないと改めて感じました!

 ただ「法を整備したからもう大丈夫」ではないと思いますし,そんな法律をわざわざ作らなくても,安心して皆が過せるような社会にならねばと思うことはあまりにも若すぎる考えなのでしょうか・・・。

 

受講生の感想 その3

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1・基礎研修の5回に参加いたしました。1回目から講師の方から市民後見の人の適正について、様々な問題を被後見人の方の立場にたって、柔軟に対応出来る事が必要であり、それが出来る人材が、求められているとの話がありました。

講座の内容も4回、5回目に後見人の実際の体験したお話があり確かに、様々な問題があり、それは、決まった答えが有るわけではないことが、よく伝わってきました。

後見人の仕事は、被後見人のために、よりベターな方法を考えて行く事ではないのかと、今は思っております。

 

 

 

2 ・第2回目の自己紹介で、介護関係の職に携わっている方が多く、すでに専門知識がないと難しいのではないかと心配していました。

私自身、家族としての実体験はある程度あるものの、介護にかかわる仕事ではありません。

しかし第5回目の講座で、相手の立場に立って、いかにその方の気持ちを大切にして対応できるかが必要だと再認識できました。

専門的なことに対応できる方々が後ろに控えていてくださるので安心です。

もちろんこれからも、この講座を通してたくさんのことを学ばせていただきたいと思います。

 

 

 

3 ・毎週の講座、大変興味深く受講しています。

法律や福祉の知識がゼロの状態では後見人は難しいな、と思うのが正直なところです。

しかし、先生方が仰る「気付く事」そしてそれを「問題」とみて「報告、相談する事」は知識のない私にでもできる事だと思いました。

遅れを取らずについて行くのに必死ですが、人と人とのつながりが一番大切だ、という事を忘れずに、積極的に前向きに受講していきたいと思います。

 

 

 

4 ・「高崎市による」市民後見人養成事業並びにその後の支援、監督体制とそれを受託された「あかり」のネットワークのこれからのお話を聴き、「一応市民に声を掛けて勉強の機会は与えました」的な玉村のような失敗事例のように(玉村もそんな想いではなかったとは思いますが)通り一遍の施策ではなく、「超高齢化社会をどうやって皆が安心して幸せに暮らしてゆけるか」を市民の問題として真剣に捉え、本気で市民後見人制度を定着させる、根付かせようとしている関係者の皆様の本気度を感じると共に、ここで学ばさせて頂いている自分も生半可な想いではこの仕事は受けられないと更に自分は何で貢献出来るのかを考えなければと背筋が伸びました。

  また、他自治体でもまだ取り組みが少ない中での走りながら取り組む「開拓精神」も失敗を恐れて前例を気にしながら仕事を進める所謂「官僚」的ではなく凄い取り組みなのだという事が改めて認識できそんな高崎に暮らしている事を誇りに思いました。

 

受任に関して、

可能事案や不適切事案とか基準があっても人の長い人生の終末をご一緒させて頂くわけですから,何が起こるか判らないのがこの任務なのだろうなあと想像してしまいました。

  確定申告の代理人ではなく「納税者本人と同義」との説明には,その責務の重さに唖然としてしまいました。

毎回、後見人制度の素晴らしい制度なのだけれども,運用次第では、或いは人選次第ではとんでもない制度にもなりかねないとの思いを強くし、「果たして自分はどうなんだい?」と自問する日々です・・・。

一人では本当に重圧で潰されてしまいかねないですね。だからこそ高崎のように様々なプロによるチームのサポートが必要なのですね。よく理解できました。

 

 

 

5・ 小此木先生に、講義の最後の方で話していただいた、市民後見人バンク登録者になれなかった人財の活用が可能であることを知り、万が一、選ばれなくても、高齢者の役に立てる道が残されているのは、うれしく思いました。

また、後見人には、税務申告等の業務もあることがわかりました。毎回毎回、発見の連続です。まだまだ、勉強しなければならないこと、知らなければならない事がたくさんあるようです。

 

 

 

6・ 第4回,第5回と,事例を交えた講習でとても分かりやすかったです。やはり後見人には幅広い知識が必要であり、また色々な角度からの視点・気づきが大切なんだと改めて感じました。

母が入院し、何から手をつけてよいのか不安ばかりの毎日でした。とにかく情報が欲しい、勉強しなければという思いで毎週通っています。また、誰かに話を聞いて欲しいと思うこともあるので、家族にも耳を傾けてくれる後見人がいて欲しいし、そういう後見人になれるように日頃から心がけたいと思います。

高崎市は高齢者福祉にも前向きに取り組んでいることも知りました。私が勉強したことを家族や地域の皆さんのために少しでもいかせたらと思います。

 

 

 

7 ・ 基礎研修の第6回が終了し、初めてメールをさせていただきます。

 オリエンテーション以来、本養成講座の進め方に一部疑問を抱きつつ受講してまいりました。 福祉関係業務を職業とする自分にとって、以前から成年後見制度に興味を抱き、県社協 主催のセミナーには毎年参加するとともに、玉村町の市民後見人のセミナーにも参加しなが ら地元での養成を期待してまいりました。上毛新聞で高崎市で市民後見人養成講座が開催されることを知り、広報掲載を心待ちにし喜び勇んで応募しました。

  先が見通せない中で、毎週2時間受講してきましたが、第2回終了時にケーススタディとし て宿題をいただいてから、勉強が地に足が着いて来たという実感が湧きました。

  また、第4回でのデジタル紙芝居は、市民後見人の業務を理解するのに大変役立つと ともに、感銘を受けました。さらに第6回の小此木先生の講義では養成講座を受託した責任者としての覚悟と市民後見人を地域に浸透させるという使命感を感じました。またその為のサポート体制を構築されており、これまでの不安感を払拭することができました。

  まだ基礎研修の折り返し点ですが、後半の講義が楽しみなってまいりました。期待される市民後見人を目指して頑張ります

 

 

 

8・ 市民後見業務ケーススタディの課題は,難しい点もありましたが,私なりに考えました。解説を読んで,後見制度の奥深さに圧倒されました。また基本理念,「愚行権」「被後見人の保護」などについて教えていただき,自身の価値観を押しつけず,「声なき声」を聞くことが大切と理解しました。

小此木先生の「介護福祉経営士テキスト」の序論に「手紙~親愛なる子供たちへ」の歌詞が抜粋されています。実際に超高齢の親を介護しているいる今は,ずっしりと胸に響きます。この詩に書かれた「老いの哲学」に泣けてくるのです。まさにキーワードは「高齢者の尊厳」そのものだと思います。また,デジタル紙芝居で見せていただいた,後年人の仕事の様子も大変参考になりました。思わず「12人の成年後見人」を予約してしまいました。

 

 

 

9・  実は本人は、財産管理・身上監護とともに死後の事務をして欲しいと云うのが本音だと思っておりますので。

 

 

 

10・ 私は、以前に申し上げました通り微力ではありますが人を支えられるような仕事をすること

によって、お世話になった方々に恩返しをすることができると考えております。従いまして、結果

後見人として選ばれなかったとしましても、本講座で学びました知識と今迄の経験を活かして

地域に貢献してまいりたいと思っております。

 もし、(a)ネットワークへの参加及び(b)法人後見支援員としての登録を許可頂けるもので

あれば是非とも参加させて頂きたくお願いします。

 法人後見は、独立して市民後見人を行うよりも本人に対する後見業務を継続的に行う

事ができ、また組織として管理監督出来ますので、本人にとっては良い事だと考えます。

後見人が病気、死亡により後見業務が出来なくなった場合に空白が出来ず即代わりの後見人が

対応出来ると云う大きな利点があると思います。

 成年後見人に求められる知識は、専門的知識までは求められないが、法律・福祉・年金・

金融等幅広い知識と実務対応力、そして福祉関係者等とのコミュニケーション力が必要だと

考えております。これらは確かに一人では遂行出来ません。其々の強みを持った人々と連携できれば、

大きな力となります。

 本講座が進むに従って成年後見人と云う仕事は大変厳しく責任の重い仕事であると

云う事が分かってまいりました。もし上記(a),(b)に参加出来なくとも、本講座終了後、

出来得るならばこの大きなネットワークを活用させて頂き、地域で貢献してまいりたいと

考えております。

 

 

 

11・ 本事業のサポート体制が示され,流れがよく見えてきました。この事業はNPO法人あかりと弁護士法人龍馬の,ゆるぎないバックアップ体制のもとになりたっていることがわかり,大変心強く思っております。本事業を成功させるためには,高崎市からNPO法人あかりが品川区などの先進地域と同様に,十分な支援を受けることができるかどうかが,重要なポイントであると理解しました。私はここで改めて,本講座を開設するに当たり,市の福祉部長さんがお話しされたことを思い出しました。福祉部長さんのご尽力により,本講座が異例の早さで発進できたということです。また,レポートを提出して選ばれた私たち50名の受講生を「高崎市民の財産」であると言われました。私はこの言葉に励まされ,勇気づけられて,全国でもまれな取り組みに自分が関われたことに喜びを感じるとともに,ぜひとも本事業を成功させるお手伝いがしたいと強く思いました。本事業を先進地域にも負けないようなモデルケースとして発展させるためにも,引き続き市のご支援を期待しております。

今回はa,基礎講座修了者のネットワークへの参加 b,実践講座終了者を対象とした法人後見支援員としての登録といった,本講座を受講した「人財」の活用法が小此木先生より投げかけられました。私はこの提案に大賛成です。本講座を通して培った高い意識と様々な知識を,机上の空論とはしたくありません。小此木先生がブログに書かれているように,チーム後見のメンバーであるという自覚を持って,講座を修了した後にも熱い志を忘れず,地域社会の皆様のお役に立たせていただきたいと考えております。

 

 

 

12・ 第6回を受講して、市民後見人は様々な体制でサポートされていくのだ、ということがよくわかりました。
NPO
法人あかりの支援の後は高崎市が支援予定とのこと。常に相談できる窓口があるというのは安心して活動できると思います。
ただ、これだけの体制が整いはじめているのに反して、世間の認識が低すぎると思います。
なにより、この講座を受講する前の私は「後見人」という言葉自体知りませんでした。
また、私の親や親類、周りの友人等に聞いてみたところ、残念なことに知っている人はいませんでした。活動内容を説明すると、財産管理を他人に任せるのは不安、という声が圧倒的に多かったです。
活動する体制は整っている、しかしニーズは本当にあるのだろうか、と考えてしまいました。
6
回の講座を受講し、後見人についての知識を身につけた今、私にできることは「後見人」という人がいるということを知ってもらい、少しでも興味をもってもらえるよう、周囲の人に話していくこと。

私が学生の頃には「ヘルパー」や「介護士」といった名称を聞くことはほとんどありませんでした。しかし今はすっかり浸透し、知らない人の方が少ないのではないでしょうか。「後見人」も「ヘルパー」や「介護士」と同じように早く周知される日がくるように、今できることをしていきたいと思います。

 

 

 

13・ 第6回の講義を受け、市民後見人としての活動や考え方について具体的に理解できました。

そして、ますます興味が湧き意欲が出ました。

引き続き今後の講義に期待します。

 

 

 

14・ 先日の講義の際、小此木先生より, 市民後見人養成基礎講座を受講後のネットワーク化について

 意見を聞かせて欲しいとのお話がありました。 この件については、是非ネットワーク化して頂き,市民後見人として登録不可であっても, 困難事例に直面した際、多方面からの参考意見として情報収集してはどうかと思います。 勿論、個人情報等の観点から希望者のみでも良いのではと思われます。

 

   追伸

   1013日開催時、清水敏晶先生の お勧めである本「12人の後見人」を早速購入し、興味深く拝読させて頂いております。

  

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

これまでの講座で高齢者問題に対する問題意識の喚起を,繰り返し行いました。また,概論として全体像を述べていたことを,清水司法書士やデジタル紙芝居,また星野弁護士の体験的な具体例で,問題意識の具現化をしてきました。

並行して,認知症ということを理解するための高度な講習を行いました。

 

6回を中間地点として,養成講座の受講生の方々が,基礎講座で終わる方,実務講座を修了しても後見人候補となるまでは望まない方も含めて,すべての方が市民後見制度に関わっていただきたい,関わっていただけるということを,お伝えしました。

 

市民後見人養成事業の本来の目的は,もちろん後見を必要とする利用者の方を支えることです。しかしその利用者の方,一人を支えることだけが目的ではありません。

市民後見人養成講座を受講し,そこで培った高い意識と,様々な知識を,受講生の方々に,地域で,職場で,影響力を持って発信していただきたいのです。

市民後見人が,そして市民後見人養成講座を受講した皆さんが,社会に存在することで,市民後見養成事業の認知・普及を担っていただき,また成年後見を必要とする高齢者の発見につながるよう,啓発していただくなど,広く影響力を発揮して下さることを期待しています。

 

また,これまで,行政には優れた制度,施策がたくさんありながら,高齢者が疎外感を感じていたのは,社会の仕組みの縦割りが,大きな要因のひとつです。問題を抱えていても,不都合を感じていても,どこに相談すればいいのか,高齢者にはわかりません。また問題を感じていても,解決する方法があるのかどうかも知らないことも多いでしょう。

そんな人がいたときに,市民後見人や,市民後見人養成講座の受講生の方には,行政に対する窓口を持っていただきたく,これから第9回,第10回では,保険年金課,社会福祉課,長寿社会課,介護保険課,そして社会福祉協議会の担当者の講義を受講していただくことになっています。

 

ここで受講された内容を,ぜひ市民のために活かして下さい。皆さん50人全員が,チーム後見のメンバーです。

受講生の感想 その2

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弁護士おこのぎです。

高崎市市民後見人養成講座を受講されている皆様の感想vor2を掲載しました。

 

1.第5回を迎える際,市民後見人制度は法律や、介護に詳しくない人では難しいのではと気持ちが少しマイナス志向になりかけていました。ですが、今日の星野先生と板橋先生の講義を聴いて俄然やる気が出てきました!市民後見人に求められる能力として「現場」で起きている「問題」に,「気づき」、それを問題として「認識」し、適切に「対処」できるかどうかが1番大切な事なのではと,改めて感じました。そしてその「対処」の中に,「市」や「あかり」のプロフェッショナルに相談、引継ぎ等があるのだとようやく理解できました。企業内における問題発見も全く同じで「問題」を「問題」として感じる事が出来るか?という「気づき」の有無から始まり,「問題」かどうかはそこに「あるべき姿」があるはずで,それとずれが生じていればそれは「問題」です。

 

2.市民後見概論で先生が繰り返しおっしゃる柔軟な対応が大事という姿勢。自分自身は異なる考え方に対しても間口が広いつもりではいますが、やはりそこには自分の基準がありこの仕事の難しさを思います。相手の言動をつい訂正してしまう事はこれまでの自分が身内に対して行ってしまったことであり、無知であることがどれほど相手を傷つけてしまったのかと胸が痛みます。認知症の方の後見人になるということは、相手の方にその都度一から説明しないといけない状況の繰り返しになることが想定され、自分の気持ちとの闘いでもあるだろうと思います。第4回講義では任意後見契約はあくまでも内容を知り尽くした上でないとトラブルの元になるという事を学び、大変勉強になりました。高齢社会が加速していく中、後見人の必要性とそこに潜む危険性も自覚しながら勉強させて頂きたいと思います。

 

3.第4回講義の感想実際の後見業務のいくつかを、すばらしいデジタル紙芝居で見せて頂き、イメージがつかめてきました。と同時に、後見業務の難しさを目の当たりにし、身が引き締まる思いです。「自己決定権の尊重」と「身上保護」の調和が大事であることを理解してきたつもりですが、実際の場面においては、とてつもなく重い判断を下さなければならないことを認識しました。後見業務に一つとして同じケースはなく、先週の小此木先生の「ケーススタディー」講義で「答えは一つではない。」という意味が理解できました。

 

4.第3回に解説いただいた市民後見業務ケーススタディにて、「身上配慮義務を果たすためには、後見人等の柔軟な解釈により職務内として対処できる支援を要します。」と記載されておりましたが、第4回の講義において、その実例が示され、より理解が深まりました。デジタル紙芝居のインパクトは大きかったです。同様に前々回の解説で触れていただいた愚行権についても、後見制度の実情がわかりました。自己決定と本人の保護という二律背反的な要素がある場合でも、傾聴やラポールの確率により解決が見出されるケースもあり、またそのように努めなければならないと認識しました。
 
5.「僕のヒヤアセ後見日誌」を見て後見人の仕事が難しくて厳しいものなのだと改めて感じました。「人権感覚」声なき声を聞き、権利を擁護する。自己決定権の尊重と本人保護の調整があり,現有能力の把握が如何に重要か,難しい仕事だと感じました。しかし、紙芝居の生々しい実例を見ながら,改めて大変な事とは思いましたが同時に、社会の為になる遣り甲斐のある任務だと感じました。以前に,自分の仕事の上で病院に入院されている方から「もうあのアパートに元気な姿で戻る事はないから部屋の不用なモノを片付けて欲しい。」という依頼を請けました。その方は退院許可を貰い立会いのもとスタッフと荷の整理していました。するとその方が急に倒れ,救急車で運ばれたものの心肺停止。何日か後、打ち合わせの時は保証人と仰っていましたが,いま思えば任意の後見人の方だったのかもしれませんが,その方からいざという時のお金は預かっているから作業をして欲しい旨、連絡を頂きました。葬儀にはこれもご縁ですから参列しようと思いましたが,身寄りがなく葬儀はしなかったそうです。九州に娘さんが嫁いでいたそうですが「もう縁を切っているのでお骨だけ送ってくれれば良いですから」ということだそうです。あの方のお骨はお墓に入れたのでしょうか。荷の整理では、失礼ながら家族写真やら様々な品々を見ながら,一瞬ではありますがその方の歩んだ人生を想像してしまいます。そんな時いつも何とも表現できない,何か心の空虚感というか人の人生って何なんだろうと,どうしようもないやるせなさを感じました。でも、今日の紙芝居を見ながら,大変かもしれないけど,人生の最後までお付き合いをする後見人の仕事は,死後事務として遺品整理に携わる身として,生前からお付き合いする事により,何かお役に立てることがあるのでは,と熱い気持ちになりました。と同時に、本当に綺麗事では済まない役目と,責任の重さを今日は痛感しました。Q&Aに「高い倫理観と地域貢献と,自分の価値観だけで判断しない,柔軟な対応のできる人材を育成」とあったのが,今日の講座を聞いて腑に落ちました。更に真剣に勉強してみます。

 

6.第5回講義の感想…①星野先生の講義:具体的な後見事務の流れがよくわかりました。銀行口座の管理方法(口座の一本化)、口座名義人の作成の注意点、財産の把握の方法等とても参考になりました。また、資料4に記載されていた様々な問題事例は、後見事務において、きっと直面するであろう事例が記載されていて、その対処の考え方の指針として参考になりました。選任直後の作業や、財産管理等、一連の事務にわたり、家族や施設との入念な打ち合わせが欠かせないと思いました。
板橋先生の講義:虐待の通報から市町村の対応までの大きな流れが確認できました。被後見人に起きている虐待等、小さな変化に気づいてあげることが何より重要であると再認識しました。また、個人情報の保護については、後見人も被後見人の個人情報を守らなければならいことに気づかされました。盲点でした。講義時間が短くなってしまったのは少し残念です。もう少し先生の講義を聞かせて欲しかったです。

 

7.【認知症を理解することについて】福島先生の「高齢者認知症の理解」の講義は大変心に響く内容でした。母が認知症となって長く、経験的に何となく理解していたつもりでした。認知症がこれほど奥深い病であると知り驚いています。認知症の種類、進行段階、認知症ケア倫理など勉強になることばかりでした。認知症の理解のためには深い人間理解(人間とは自己実現を目指し望む存在である・人間は他者との関係性の中で存在する)や高齢期の人間の心理理解(様々な喪失体験、死への不安・孤独を抱えて生きている)が必要であること。認知症高齢者の心は不安と混乱でいっぱいであり、喪失体験を重ねながら心配し、苦しみ、悲しみ、悩むのは誰よりも本人自身であること。また理解や判断が難しい状態となっても心は生きているなどの先生の言葉は重く心に残りました。テキストに「心身低下の状態であっても高齢者は深い人生経験を持つ存在である。介護を通して人生の先輩から学ぶ機会を得られるのはありがたいこと」とありました。私も母の介護生活の中で時々はっとするような学びの瞬間が何度かありました。ターミナルケアについても先生のお話を伺いたかったと思います。

 

 

受講生の感想 その1

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弁護士おこのぎです。

高崎市市民後見人養成講座を受講されている皆様の感想を掲載しました。

皆様とても熱心です。

1 土曜日の2時間を大切に学び地域社会に貢献できるよう、がんばりたいと思います。次回も楽しみにしております。

2 市民後見概論は、今まで漠然ととらえていた高齢者の尊厳について改めて考えながら受講できました。小此木先生の「被後見人の立場に立ってまず考えることが大切、本人の意思を尊重する。」本当にその通りです。善意の押しつけではなく、相手の立場になって考えることを普段から身につけたいと思います。認知症の理解は、大変勉強になります。今春、実母がアルツハイマー型認知症と診断されました。本人以上に娘である自分がショックを受けてしまいました。今後の母の姿を想像しながら、福島先生のお話を聞いています。前回の自己紹介で、圧倒された面もありますが、自分なりにこれからも頑張りたいと思います。

3「質問」昨日の講義を受けての質問があります。「自分の意思を持てない方々の為」の後見人制度という原理原則はよく判りますが、一方で、出来る限りその人の「意思を確認」しながらそれに基づいた判断をするとの事でした。なんか矛盾を感じてしまいました。意思を持てない方々の意思をどうやって確認するのか?その方法論はどうするのでしょうか?経験を積むとその方々の表情や態度や様々な勘所があるのでしょうか?ちょっと表現がしずらく勘所と使ってしまいましたが質問の意図を汲んでいただけたら幸いです。

4 10/6 3つのケーススタディの学習を終えて後見人=意志判断ができないことばかりではないこと、愚行権=人間の生活において、必要と判断される行為を行う権利。会社の業務なかで「後見人が必要とされる状態になること」は判断能力がなくなるということと捉えていたので、意志判断できても後見人が必要となるということが新鮮な驚きでした。考えてみれば、当然で意識があっても身体が動けない状態の人も存在するわけで、これは大変!と思いました。私が考えている以上に後見人が必要としている人がいるということですね。きちんと勉強しなければと思いました。愚行権も初めて聞きました。これから知らない言葉が沢山でてくるのでしょうね。脳ミソを覚醒化させる良い機会!なので、何とか気合で乗り切りたいと思います。

5 本講座を受講し、まだ始まったばかりですが、後見人制度の重要性と大変な仕事である事を痛感しています。私の業務も、後見人とは違いますが、やはり、認知症等判断能力の不十分な方や、家族に問題があり、本人の望むような生活のできない方の支援をしています。自分の業務を通じても、この市民後見人講座は大変有意義であります。現在も実務の中で、改めて考え直し、支援の方法や方向性の修正をしています。もし、私自身が市民後見人として活動できる様になった時には、自らの判断で全てを行う、と、いうような考えでなく、あらゆる社会資源を有効に活用し、それをどんどん繋げていき、被後見人の方がどちらを向いても安心して暮らせるよう、私自身も社会資源の一部になって活動していきたいと思っています。まだ講座も始まったばかりですので、今後本講座が進むにしたがって、私でもできるかどうか、私自身も問い、また、先生方にもしっかりと見定めて頂き、社会資源の一員になれたらと思っています。講師の先生をはじめ、多くの関係者の方々に支えられ、本講座を無償でご提供頂いていることに深く感謝をしています。今後もご期待に沿えるよう、しっかりと勉強していきたいと思っております。

6 周りをぐるりと見渡しただけで、後見人を必要としていると思われる方の多さに改めて気付かされています。もっと勉強して、しっかり対応できるようになりたいです。

7 このような勉強会に参加するのは久しぶりで、学生気分を味わっています。一週間があっという間に過ぎてしまい、日常生活にもメリハリが出来てきました。1013日の二回目の講習で自己紹介がありましたが、以前一緒に働いていた方がいらしたので『人との繋がり』というか『縁』を感じました。12月までの基礎カリキュラム講座では、受講者の皆さんとの繋がり・御縁を大切にしていければと思います。講座は大変解りやすく、進路速度もちょうど良い速さだと思います。認知症の種類についての対処方法の講義がありましたが、祖父母や叔母の様子と重なる事があり声掛けの仕方とかどのように対応したらよいか対処方法なども解りました。講義を受けるごとに自分の知識を深められたらと思います。

8 実体験としましては、認知症の実母や、高齢の義母を抱え、それを取り囲む人々との問題などで様々な経験をしてきたつもりですが、まだまだ分からないことがたくさんあると思います。今回、講座を受けさせていただくこととなり、更に勉強をさせたいただき皆さんのお役にたてることができたらありがたいと思っております。

9 受講についての感想についてですが、なかなかわからない分野もあり、物凄く大変な講座だと思いました。それと、ケーススタディについては、自分の考えとをと言うことかと思いますが、正直分かっていないことに対し、考えをと言われてもあまり答えようがなく、少し疑問に感じております。なんとか頑張って勉強して行きたいと思っておりますが、ただ漠然とやって下さいと言われても、この先どうなるのと不安になる事もあります。

10 熱心な講義ありがとうございます。NPO法人あかりのHP、拝見しました。特にQ&Aは参考になりました。

11 テキスト等広げながら講義である為、3人で使用するには席が狭いと感じました。ただ2時間であり我慢出来る範囲内かとも思います。聞き取り易いペースで講義して頂けたので良かったです。

12 本講座では、色々と困難な問題があることを教えて頂きました。やはり本人の自己決定権につきましては、大変重く難しい問題だと感じております。特に事前指示がなく、又親族がいない本人の意思をどのようにして確認すればいいのか。医師、その他関係機関との十分な連携が必要だと痛感いたしました。同時に意思表示が出来ない本人に対しても十分に説明し、本人の思いを推測しなければなりません。その人の人生を理解して本人の意思を読み取り、わずかな反応も見逃さず本人の思いを汲み取っていく事能力を備えなければなりません。本人は説明を十分に理解しているかも知れないからです。営業活動で相手のニーズをつかむと云う事があります。ただ闇雲に売り込むだけでは物は売れません。相当強力なブランド力を持った商品、極端に安価でしかも品質が維持できている商品は別ですが。売り込む対象企業の営業方針、経営状況、競争関係、消費者ニーズ等を調査し、対象企業が求めているものを推定します。次に攻略方針を立ててプレゼンテーションを行い売り込んでまいります。提案した内容が相手の企業の求めているものと合致すれば営業はほぼ成功です。本人の意思を読み取り、思いを汲み取る方法の参考になると考えます。「認知症の理解について」で様々な認知症の原因と症状があることがわかりました。今、心理士の勉強をしておりまして、本講座の理解促進に役立っております。

13 Q&A3(チーム後見)を拝見致して思いました。市民後見人候補者として名簿に載せる際、予め2~3人のチームを組んでおき、後見人をチームとして、裁判所に選任してもらう方法も考えられるのでしょうか?様々な得意分野での経験値を生かし、後見業務の方向性も合議でき、また、お互いの監視も可能になる。各後見人の後見業務も分散・軽減されるので、チームの兼任もあり得るのかと思います。ただ、後見人同士の意見の食い違いや、性格の不一致も問題になり得ますが。

14 認知症の原因から分かりやすく説明して下さるので超初心者でも興味深く受講できていると思います。

15 私にとって初めての分野であり、講師の講義も丁寧で分かりやすいので、感謝しております。特に、9月29日の自己紹介では、大変すばらしいキャリアの持ち主が多く、感激しました。私は、他の受講生の皆様のように、福祉分野での経験がないので、全力で取り組んで参りたいと考えております。

16 講座が始まったばかりで、私としても暗中模索的な部分もありますが、これまでの講義の中で小此木先生や福島先生が、超高齢化社会に対する社会的な対応が、不十分だとあせりを感じておられる様子が良くわかります。日本人なので、法律や制度により、いろいろと制限をうける状況はよくわかります。ただ後見人を必要とする方も、後見人となる方も、同じ人間です。是非、暖かい人間性のある方を、この講座で育成していっていただきたいと思います。  

17 毎回、講義を聞くたびに、高齢者の直面する多種多様な問題の多さ、重さを認識させられ、身の引き締まる思いです。後見人の「良かれ」と思って行った安易な行動が、高齢者本人や家族及び高齢者を取り巻く社会全般に大きな影響を与えることを常に考えなければならないと思いました。これからも、貴重な講義を大切に受講し続けたいと思います。

18 社会福祉士の資格の学びをさせていただいておりますが、学べば学ぶほど、逆説的に社会福祉士の資格だけでは足りないと感じており、今回の学びに期待しております。

19 皆さん多種多彩な方ばかりで、これからの講座が より 楽しみになりました。一気に沢山の方々と知り合いになれることに 感謝です。できれば 名札を用意して頂けると嬉しいのですが、お話しをする時には相手の方のお名前を認識しながらの方が親近感を持つことができると思います。

20 未知の講習を4時間受講しましたが,対象者の立場にまつわる諸事項を詳細に講義されている印象を受けています。内容は専門的であるが,補充説明で理解しようとしている状況です。

 

 

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