ユーザー (#2)2011年4月 Archives

 ホームページ改訂準備中です。スマートフォンに対応するため,小さな画面でも読み込める内容にしました。なかなか,見る側の目で法律の現場を説明することができませんでした。法律用語は外国語と同じであり,言葉一つ用いれば,その意味を説明しなければ理解困難だからです。
 

 今までのホームページでは,パワーポイントで図示化し,視覚的に説明してきました。ところが,スマートフォン対応では,一枚の図でも容量が大きいため,時間がかかってしまいます。それゆえ,改訂作業が必要となったのです。 
 

 今回は,手作りのホームページではなく,プロによる製作です。よりシャープなページとなり,さくさくと読み込めるものとなっています。
 私自身,スマートフォン購入の模索中ですが,次から次へと新機種が発売予定となり,新しいものに目が移りがちです。いつになったら,自分の手元に届くのでしょうか。

 

 新ホームページには,私が皆様から質問を受けるたびに答えてきた「弁護士法人龍馬」の由来も掲載しました。龍馬と弁護士とのつながりが私の念頭に思い浮かんだので,「龍馬」の名を弁護士法人名としたのです。

 

 龍馬は,権力の外にいる人間でした。龍馬の外伝では,土佐から江戸に来て剣術修行をし,「剣」で日本を守るという志を持ちました。高杉晋作らと交流し,「ピストル」で身を守る術を得ました。そして,権力と戦うためには,暴力ではなく国家を規律する「法」で社会を動かしました。

 私の考えと龍馬の言い伝えとが,まさに合致したのです。

 

 弁護士法人龍馬HP http://www.houjinryouma.jp/

 

相談室

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相談室(ぐんま事務所).jpg

 写真は,弁護士法人龍馬ぐんま事務所の相談室の様子です。写真には写っていませんが南側には大きな窓があり,冬場でも温かく快適な環境となっています。隣の相談室と併せて会議室として利用することもあります。

 

また,相談室には,ディスプレイが用意されています。依頼者の方に現在の進行状況や委任契約の内容を分かりやすく説明するために,これを利用しています。

現在まで受任してきた多数の事件を類型化・定型化し,なるべく早い段階で依頼者の方に事件の明確な見通しを示せるよう,所員一同,努力しております。

 

 

 弁護士 金井健

 

弁護士法人龍馬 http://www.houjinryouma.jp/

 

  認知症ケアシンポジウム『認知症の終末期医療-自分の最期の生き方を考えるために-』(2011年6月16日昼の12時半より一橋ホールにて開催予定)において行われる私の担当部分「終末期医療と自己決定権」の抄録原稿を掲載する。

 

1 終末期医療には,「生きる」ことに対する価値観の対立がある。一方は,生命それ自体を尊重する価値観や一分一秒延命させる医の論理から,できるだけ患者の生命・肉体の機能を維持すべきことになる。他方は,質を尊重する立場や過剰医療と考える立場から,患者に対し肉体的・精神的苦痛の大きい治療はせず自然のまま死を迎えるべきとする価値観であり,前者と対立する。

そして,延命治療に対する自己決定権尊重の観点からは,第1に,判断力ある人,事前指示書ある人の選択が尊重される。第2に,判断力・事前指示書のない人に対しては,本人の意思を推認できる家族の同意が求められる。

 

2 しかし,終末期医療に対して,高齢社会化とともに単身世帯の増大は,家族のない人を増大させ,2000年の介護保険法及び後見に関する法の施行以降,家族による介護から,社会による介護へと大きく基盤を移行してきた。

ところで,お金も余裕もある人は,自分の最期の生き方を考えることができ,終末期医療に対し事前指示書を残すことができる。これに対して,お金も余裕もない人は,終末期医療に対する問題意識を持つこともない。

そこで,自分の最期の生き方を考えることができるお金も余裕もある人に,終末期医療に対する事前指示書を普及させ,その影響のもと社会通念へと醸成させ,法的整備へと波及していくことを期待する。

 

3 そのためには,終末期医療に対する同意の意義・手続が整備されなければならない。本人が,自分の最期の生き方を考える契機となる事前指示書作成にあたり,適切な情報提供と説明が求められ,それが本人の意思決定となる。手続にあたり,本人のホームロイヤーとして弁護士が代理人となり,公証人による事前指示書(私署証書)の認証を受ける。

これは,遺言が死後の自己決定権の尊重であることに比し,事前指示書が終末期の自己決定権の表現として,事前指示書作成手続を遺言手続と同様の形式性をもたらせ,同一の価値を認めることになる。

 

4 本人による終末期医療に対する意思が明らかとなれば,延命治療に対する家族の苦しみが軽減され,過剰医療に対する抑制ともなる。

しかし,家族の同意は,終末期医療に伴う家族の経済的・精神的負担が影響し,後日の問題を発生させる。川崎協同病院事件における家族の同意の認定は,第1審判決と第2審判決とで事実認定が食い違う結果となるなど,微妙な問題を孕む。

また,後見人に医療同意権が与えられていない現状では,後見人の同意がないことを以て,逆に医療の抑制,すなわち認知症患者に対する大腿骨骨折の手術をしない等の理由とされる。

 

5 以上の問題意識のもと,終末期医療に対する本人の自己決定としての事前指示書,家族の同意,後見人の同意に関し,問題点を明らかにしつつ,医療同意法及び患者の権利に関する法律大綱案を検討したい。

 

以上

 

弁護士法人龍馬HP http://www.houjinryouma.jp/

 

委員長ばやり。

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 本日,群馬弁護士会での会務の分担がありました。
会務とは,群馬弁護士会が,内部的には当該委員の,例えば,「高齢者問題」「住宅問題」「消費者問題」に精通できるようベテランから若手に対して経験を語る機会を持たせることであり,外部的には当該専門弁護士が対外的機関との連携をとる業務です。

 「高齢者問題」であれば,群馬高齢者障害者支援センターが社会福祉士会や社会福祉協議会さらには,さらには,地域包括支援センターや県高齢課などと連携をとり,研修等に協力します。
「住宅問題」では,建築士の方々と住宅紛争処理機関で仲介斡旋業務を行い,県住宅相談センターには,弁護士相談員を派遣します。
「消費者問題」であれば,消費生活センターからの情報交換,集団消費者被害の対応などを行います。

  ベテランとなってしまった私は,この経験を若手に伝えるため,委員長や副委員長としてこれら委員会活動をすることとなりました。せっかくの機会ですから,対外的に各専門機関と連携を強化努力し,新たな問題に対する情報を刷新していき,新鮮な頭脳へと更新しましょう。

 

 おこのぎ

 弁護士法人龍馬HP http://www.houjinryouma.jp/

 

 

北関東自動車道

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真岡支部.jpg東日本大震災が起こったこともあり,あまりニュースになりませんでしたが

先月19日,北関東自動車道のうち,太田桐生IC~佐野田沼IC間が開通しました。

これにより,群馬・栃木・茨城が高速道路で繋がったことになります。

これからは,栃木・茨城方面の裁判所にも行きやすくなり,龍馬の活動領域も広がるでしょうか!?

それは私たちの頑張り次第というところでしょうか。

写真は,宇都宮地方裁判所真岡支部です。

弁護士 金井 健

弁護士法人龍馬HP http://www.houjinryouma.jp/

 

 

明るい高齢社会へ向けて

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 御存知の方もいらっしゃると思いますが,厚生労働省老健局高齢者支援課では,「認知症サポーター100万人キャラバン」(http://www.caravanmate.com/)というキャンペーンを行っております。
 その一環として,高崎市では市内各地で,「認知症サポーター養成講座」を開講しています。 受講した方には,「認知症サポーター」となり,オレンジリングが渡されます。認知症サポーターとは,認知症を正しく理解し,偏見を持たずに,認知症の方,そのご家族を温かく見守る応援者をいいます。特別なことをする者ではありません。
 高崎市には、平成22年12月現在で1万3000人以上の認知症サポーターがいるそうです。そして,私も認知症サポーターの1人です。オレンジリング持っています。
 現在,認知症患者は全国で220万人を超えるといわれております。2015年には約250万人,2035年には約337万人と予想されております。現代の日本は,5人に1人が高齢者(65歳以上)です。皆さんの誰もが高齢者となります。どんなに気を付けていても,認知症に罹患してしまう可能性を有しているのです。
 現在,待ったなしで高齢化が進んでおり,認知症患者の介護のみならず,介護現場全般で,あらゆる支援が必要となっております。身上看護のみならず,財産の管理や施設との契約などの日常的に身近な法律問題も生じてきます。
 したがいまして,高齢者,認知症患者等の権利擁護のためには,家族,行政機関,医療関係者,介護関係者の協力のみならず,弁護士などによる法的支援も重要になります。弁護士法人龍馬は,介護に携わる全ての方々を応援いたします。
 認知症や介護の話になると,とかく暗い話になりがちですが,年を取れば皆が歩む道ですので,社会全体で力を合わせ,明るく楽しい人生を歩んでいきましょう。

弁護士 板橋 俊幸
 弁護士法人龍馬のHP:
http://www.houjinryouma.jp/

震災から復興に向けて

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東日本大震災は,続く福島原子力発電所の事故やそれに伴う計画停電も含めて,日本全体に多くの被害をもたらしました。しかし,下を向いている暇もなく,今後は復興に向けての活動が活発になるでしょう。

 

復興に向けて,必ず問題となるのが,法律問題です。群馬県は,幸いにして東北地方に比べ被害はそれほど大きいものではありませんでした。それでも,例えば,顧問会社様から震災の際の労働契約についてなど震災関連の質問が寄せられて来ています。

 

震災に関する法律問題の解決に当たっては,

 

近弁連編「地震に伴う法律問題Q&A 

http://www.shojihomu.co.jp/0708qa/0708qa.html

関弁連編「Q&A災害時の法律実務ハンドブック」

https://www.sn-hoki.co.jp/shop/zmsrc/qa50593/mokuji.htm

 

も参考になります。参照してみて下さい。

 

 また,今回の震災によって,群馬県にも,片品村,みなかみ町,東吾妻町などに多くの被災者の方々が避難されてきています(群馬県の発表では,3月29日の段階で,3,406名)。群馬弁護士会は,避難者支援として,有志者による①無料電話相談,②避難先への出張無料相談を行っていく意向を決めたようです。私たちも,群馬弁護士会の支援活動に参加することで,震災からの復興支援ができればと考えています。

 

弁護士 金井 健

 

弁護士法人龍馬のHP:http://www.houjinryouma.jp/