受講者の感想 その4
1,毎週土曜日に市民後見人養成講座に通い、良い意味で刺激を受けていました。
今月は17日のみの開催で、少し淋しく感じています。市民後見人について改めて考える時間を頂いたようで、自分なりにいろいろと考えるようになりました。
『被後見人』に対して、相手の立場になって考えた上でと思いながら、自分の価値観で判断してしまうのではないかという怖さがあります。自分がどれだけ周囲にアンテナをはり、気付くことができるか、そこが一番の課題になりそうです。
第6回の講座で、「事案に対し、後見人の独断で処理するのではなく、多方面から検討することが大切」とありました。事案の大きさに関わらず、決断をする時は立ち止まる余裕も必要なのかもしれません。
「人財」活用のためのネットワークには、是非参加したいと思います。今後、仲間として活動をしていくためにも、横の繋がりが出来たらと考えます。現在の人数では、やはり難しいかもしれませんが、実践講座ではグループ単位で活動する機会もあってもいいのではないでしょうか?まずは、自分なりに出来る事から頑張りたいと思います。
2,11月度は講座回数が少ないので、今まで学んだ事を学習してみました。テキスト内容が理解できる事、何度も繰り返し読み理解できたような内容もあります。それぞれの場面に遭遇した場合、自分は適切な対応(判断)ができるかどうか心配であります。民生委員活動に於いて、いろいろな状況に遭遇し、いままで学んだ事や自分自身が以前から思っていた事を段階的に表現し、行動を図ってきましたが、最も大切な事は突然の質問に対し、全て回答する必要はないと言う事を痛切に切感じました。その事に関しては、わかりませんので確認し、後日報告致しますと言う言葉が最も大事であると思います。再度による質問者及び質問者近辺の調査を行い、そして、関係機関と相談し行動を図る事が当事業に最も大切であると思いました。
今後の自分自身の言動としては、人の気をひくような事は言わず、誠実さ、謙虚さ、正直であることに心がけ誰からも後ろ指をさされない人間(当たり前の事が普通にできる人)になりたいと思います。
3,講義の内容が具体的になるにつれ、「12人の成年後見人」を拝読するにつれ、成年後見人の職務の困難さがひしひしと伝わってきます。そのような中、1年間は弁護士が共に行う等弁護士法人龍馬の積極的な支援をいただくとのことやネットワークを形成するとのことをお聞きして、心強く思っている人も多いと思います。
第4回の清水先生の講義の中で、[後見は被後見人の死亡によって終了する]としながらも、葬式や納骨まで執り行っていますが、身寄りのない被後見人が亡くなった場合、後見人の職務の範囲はどこまでなのか疑問を感じました。死亡届については、戸籍法87条第2項により、後見人等も届出ができるようですが、葬儀、医療費等の支払い、財産の保全等は、後見人の職務として、私は、積極に解することが日本人の美学であると考えます。
4,
前半・後半とも、先生方の体験談は、とても衝撃的でした。障がい者への理解、認識、差別、拘束、虐待。自分自身が障がい者と直面した時に、どう感じるのか?どう対応するか?すんなりと受け入れることができるのか?障がいのない人と同じように接することができるのか?そう考えること自体が差別になってしまわないのか?・・・・とてもとても考えさせられました。 前半の講義では、投薬治療で症状が改善されていくこと、「障がい者」とひとくくりにせず、個々の人を見ていくこと、ゆっくりではあるけれど確実に成長していること等々を知ることができ、後半の講義では、虐待が日常的に行われいるであろうことを再認識し、「虐待」が障がい者に、どれだけ大きな心の傷を負わせているのかを想像すると、とてもつらい。 大切なのは、お互いの理解と信頼、しかもあせらずにじっくりとこれらを築き上げていくことなのかなと思いました。 |
5,1.今回はまず、障害者の割合が、「人口の6%、20人に1人」という数字に驚きました!が、精神障害も含めるということであれば、隣の55歳のご長男はもう何十年も引きこもり、道向こうの47歳のお嬢さんも20年引きこもり、 以前勤務していた会社でも・・・、A課長59歳でうつ病の診断。B所長39歳は奥様の実家が家庭不和で奥様が九州の実家にちょくちょく帰省しているうちに奥様がうつ病に、B所長も心臓を患い、中々治らない自分の体と妻の事で自分もうつ病に・・・。以前うちの会社で仕事をしていたC君は、父親の借金を背負い込み、お母さんはうつ病で夜中に幻覚を見て騒ぎ出す・・・。本人も、見たこともない法螺を言い出すようになり病院に・・・。
そう振り返ると納得できる数値というより実際の割合は、潜在的に気づかれていないケースも含めればもっとはるか高い数値になるのではと思いました・・・。子供達の学校などでも知的障害と違い発達障害の子供などは,周囲は変調に気づいていても親が認めたがらないという理由から,普通の児童と同じ環境で過ごしかえってその児童にも可哀想な結果になっている事例を 時々聞きます・・・。どんな環境で、どんな生活をするのか・・・。本人はもちろんですが、周囲の考え方や対応により結果は全然違った事になると思い, 後見人の仕事においても何が本人の意思なのかは本当に難しい事なのだと改めて感じました。
2.障害者の方々への虐待事例を聞かせて頂き、資産搾取などの経済的虐待だけでなく肉体的な虐待などもかなりあり,暴力だけでなく心理的や性的などと
弱者が様々な危険に曝されている事実を教えて頂き周囲の人が、色々に気を配って配慮していないといけないと改めて感じました!
ただ「法を整備したからもう大丈夫」ではないと思いますし,そんな法律をわざわざ作らなくても,安心して皆が過せるような社会にならねばと思うことはあまりにも若すぎる考えなのでしょうか・・・。