高齢者の住居問題
田舎に事務所を構えてから早3か月が過ぎた。
幹線道路沿いなので,目立つには目立つ。
空間もゆったりと緑もゆたか。
まだ,忙しくもないので気持ちよく業務を遂行でき,依頼者からも評判がよい。
秘書も快適に過ごしている。
ただ,そこに甘んじるわけにもいくまい。
快適に見える姿は,アヒルの水かきのごとく,水面下で努力する必要がある。
高齢者問題に対する情報を発信しつつ,現場で奮闘している高齢社会のひずみを受け取っている。
それでも,現場の問題が弁護士の元に届くことは少ない。
この垣根を取り払う術がまだみつからない。
私は「かかりつけ弁護士」を高齢者の方々に提供したが,この情報が皆さんの元に届いていないようである。月5,000円の安心保険料(弁護士顧問料)も,まだまだ高いのであろうか。
さらなる私の業務推進策は,衣食住の「高齢者の住居」をキーワードと捉えることである。実を言えば,「住居」問題は,私が弁護士となってから長年手がけてきた分野である。つまり,「高齢者」の「住居」は,二重の意味での専門分野となる。
田舎事務所から情報発信するための研究を重ね,「終末期医療問題」とともに「高齢者の住居問題」に関する業務を開拓していこう。