リタイアを考える頃
いつ,リタイアをしてもいいように準備をはじめよう。自分にとってリタイアは,新たな人生の出発点でもある。
実を言えば,法人化も高齢者業務の開始準備であるともに,リタイアのための準備の一端でもあった。個人を消すことだからである。事務所の若手弁護士も成長著しい。高齢者社会の弊害にならないよう,若手の行く道を塞ぐことだけはいたすまい。もちろん,自分が新たなおもしろいことをやりたいがためである。
有言不実行でやり残しがある。本をつくりたいのである。
ところが,お題が決まらない。ただ,つくりたいだけで書く内容がまとまらない。弁護士として,多くの事件をこなし,経験し感じてきたことを書き残したい。法律の説明ではなく,手段としての法律を駆使した中で,その人の生き方・感じ方を表現したい。
ということで,自分の頭の中は,曖昧な混沌状況(カオス)に留まっている。
つまり,本をつくろうとする時が,自分のリタイアの時である。
「新書で1万部売ろう」なんて,少しぐらい考えようかな。