「群馬県ケアマネージャー現任者研修」
昨日(10月2日),群馬県ケアマネージャー現任者研修における講師をつとめた。演題は,「高齢者の消費者被害とその救済」である。前橋市民文化会館の大ホールで250名ほどの参加だった。講習にあたり,「介護支援員実務研修受講試験問題」をみずから解いてみた。手応えのある問題であった。
一方で,消費者問題を扱っている弁護士や行政関係者にとって,福祉関係は未知の分野であり,他方で,福祉関係者にとって消費者問題は未開拓の分野である。なぜなら,共通の高齢者問題を取り扱っていながら,消費者問題は,取引上の法令の適用であるのに対し,介護問題は,現場での精神的・身体的取扱の問題だからである。
しかし,対象として高齢者という社会問題であることは共通している。
だからこそ,両者の連携を図るネットワーク作りが重要な課題となっている。
本講習で,両者の間隙がわずかであれ埋まることができたであろうか。今後,高齢者問題をメルクマールとして,福祉関係者との交流を図っていきたい。