離婚

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(sato著)

 離婚の件数は,結婚して直後の時期と熟年期との2つの上昇ウェーブを描く。結婚して間もない頃は,出産も含めた家族づくりで躓くケースが多い。熟年期は,積年の不満が集積して,人生最後のやり直しを賭けた決断となる。この場合は,離婚後の年金分割を含めて,よりシビアな計算が行われることになる。

 晩婚化も少子化も進んで,「結婚制度」に力がなくなっているのだろうかと考えることがある。しかし,幸せな夫婦も多数存在している。上辺だけではないと信じたい。

 また,一方で,日本で最も幸福に見えるのは,『30代前半の既婚女性』だというデータも出て,世をにぎわせている。「幸福」が一極集中することなく,満遍なく世に満ちればいいのにと思う。
 当事務所は,今年も離婚に関わる多くの案件を引き受けてきた。離婚当事者の選択は,「幸せへの一歩」として尊重したいが,両者に子どもがある場合には,以下の養育費の重要なポイントを心してもらいたい。

 『親権の有無にかかわらず,父母は子の養育費を負担する義務がある。子どもが「扶養しない親と同程度の生活ができる」ということが重要な基準。養育費の目安は,扶養しない側の収入4割の30%程度。』

 養育費が支払いたくても支払えないという人間がいなくなるような,経済の復活を望みたい。
 この国の首相も離婚経験者なのだから。

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This page contains a single entry by published on 2006年1月 6日 20:33.

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